スタ☆レビ
僕が高校を出る頃、神様だったのは佐野元春だった。
高校時代のバンドリーダーKスケは道教大函館分校に行ってから、
札幌に帰ってくるたび僕にいろんな憧れを持ってきてくれて、
その一つが佐野元春の「情けない週末」だった。
思いっきりバタ臭い音楽と都会を感じさせる歌詞。
ツウィードのジャケット。死んでる噴水。とりあえず粋な二人。
たちまちファンになってしまった。
だから自分のバンドを始めて組んだ時のコピー曲は「アンジェリーナ」だった。
ところがである。
ある夏の日曜日、午後6時頃、僕はNHKのヤングなんとかという歌番組を観ていて
背筋に衝撃を受けてしまった。
ホンブルグハットにレイバングラス、アロハにストラップ付のショートパンツという
チープなのかおしゃれなのかわからないその格好で
「ブラックペパーのたっぷりきいた私の作ったオニオンスライス」。
間違いない、根本要大先生との出会いだった。
NHK-FMの高橋基子のニューサウンズスペシャルで一度聞いた事のある曲。
その時も含め、何度かスタ☆レビはニューサウンズスペシャルに出演し、
スタジオライブでアカペラもとりまぜ、その魅力を余すところなくさらけ出していた。
ただジャジーな曲、キーの高い唄、それほどでもない認知度で
自分のバンドでなどととは思わず、佐野先生が東の横綱ならスタ☆レビは
僕の中だけで西の横綱であり続けた。
それが破られたのは、僕らが聖地としていたすすきののはずれの国策ビル地下にあったキングコングという店での事。
別のバンドのベースをしていたカ○ちゃんが
「はよしさんにブラックペパー…はぴったりだと思うな」の一言。
ガマンしていた気持ちがそこで弾けました。
そのカレと新バンドA-trainを結成し、
とつぜんfall'in Love
Twilight Avenue
シュガーはお年頃
ウキウキMidnightなどをコピー。
なかでも秀逸なのはシュガーはお年頃で、
A-trainオリジナルのメンバー全員による振り付け。
やがて小樽女子短期大学で初の生スターダストレビュー。
学校前のバスの横で要先生とすれ違う。
そしてステージ前の停電にもめげず、アカペラで進行していくスタ☆レビ。
もう完全にとりこでした。
道新ホールでのコンサートも、なぜか毎回タダで行かせてもらいました。
めくるめくスタ☆レビとの日々。
やがてじぶんのバンドは自然消滅し、子供が生まれてからは曲作りもしなくなり。
いつしか音楽メディアはレコードからCD、カセットからMDにかわり
青年期の音楽への執着心も薄れ、スタ☆レビはかなたへ。
きのうのみゅーじん、短くて消化不良気味ながら
そんな昔を思い出させてくれました。
そして、スタ☆レビのみんな、おっさんになったけど、
昔のままです!
ただベースの柿沼選手の腰くねくねはなくなりましたね。
ありがとうスタ☆レビ
あ、そうそう。
昔テープで録音し、ゆがむくらい何度も何度も聞き返した
そして間違い歌詞をそのままコピーしてしまった
高橋基子のニューサウンズスペシャル
スターダストレビューの二回目。
見事にテキスト化してる方がいたので紹介しときます。
http://www.geocities.jp/smiling_garden/sg/radio/84nss/84nss.html
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コメント
「みゅーじん」僕も見ました。
しばらくライブには行ってないので、あの映像を見て行きたくなりました。
スタレビのコピーなんてされてたんですか。"シュガーはお年頃"、ぜひ見てみたいです。
リンク先の記事の頃は当然まだ三谷さんがいたんですね。僕が聞き始めたのが"Stay My Blue -君が恋しくて-"からかな。ですから、三谷さんの曲はそんなに聴いてないですね。
投稿: しん | 2008.09.01 13:12
しんさん、三谷康弘選手がいた時代、
ヴォーカルは3分の1くらいをカレがとっていて、
キーボード弾きながら、飛ぶは、回るは、
目が放せないステージでした。
歌詞のセンスはイマイチですが、曲のセンスは最高でしたね。
シュガーはね…僕ももう一度ステージでやりたいですが。
メンバーがドラム以外みんな本州行っちゃって。
誰かビデオ持ってないかな~。
投稿: はよし | 2008.09.01 13:31